項目 | 小項目 | 年 | 内容 | 出典/参考資料 | 関連映像 |
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軍都・仙台 | 「軍都」と地元経済 |
「仙台市史 特別編4 市民生活」P298より ・ 新聞の広告などによると、軍の食料品や馬糧を主にして、燃料、衣料、軍靴などの購入調達が、入札による納入や指定御用達商店を通す方法で行われ、仙台の経済と深くかかわっていた ******************************************* 「仙台市史 特別編4 市民生活」P334(「軍都」と経済より要約) <兵士や将校の個人的な消費> ・ 日曜祭日、慰労休暇、褒賞休暇などの外出(飲食・映画などの娯楽 / 娯楽は軍人半額料金が多い) ・ 面会人や除隊兵士向けの土産品・記念品の店(菓子店、漆器店、木盃製造販売店などが大町1・2丁目と、鉄砲町方面から仙台駅前に向かって並んでいた) ・ 軍服・軍帽・軍靴・軍鞄・軍用腕時計・双眼鏡など(将校は自前で準備する必要) <軍による調達> ・ 各隊兵士の食糧、軍馬用飼料(大麦・わら・干し草など) ・ パンや酒・缶詰などの陸軍御用商人もあった (御用商人は定められた額の保証金を出した) ・ 軍馬の購入(川内の追廻や、扇坂、古川で) ・ 馬丁、調教師、蹄鉄工など募集 <軍による払下げ> ・ 外套・軍服などの古着、廃馬、各隊の下肥などの汲み取り、馬糞などの入札競売 ・ 残飯などの払い下げを受ける業者 → 貧民に売る ・ 戦時には、生活に苦しむ軍人留守家族救済のため、軍服類の縫製や修繕を、留守家族が働く施設に発注 ☆ 地元商工業界からは軍に、地元産業育成のため地元製品のより積極的な買上げを要望する声が絶えなかったが、その成果は上がらず、昭和期の軍工廠の設立を待つことになる |
「仙台市史 特別編4 市民生活」P298、P334 | ||
軍都・仙台 | 第二師団御用達の店(軍関係者、兵士がよく利用した店を含む) |
<調査中 資料未完成> <昭和3年刊「東北産業博覧会写真帳」掲載写真に「陸軍御用達」の記載ある店> ・ パリーヤ洋服店(元寺小路101) 看板に「第二師団、偕行社指定」/軍服 ・ 高新もちや(南町) 創業1869年(M2)、第二師団各隊御用、宮城師範学校御用 / 「番丁詳伝」P97では、「東一番丁2丁目、創業は奥州街道に沿う南町で明治2年、片平丁に仙台第二高等学校が開校し、さらに仙台に多くの兵舎が建てられてからは多くの若い人たちが名物のお汁粉を求めての門前市をなし「軍隊餅屋」の名でしられており、昔のあんもちの味を続けている。」 ・ 日進堂(南町、和洋菓子、パン製造) 陸軍、鉄道局、逓信局、東北大学各学校諸官衙御用達 ・ 須賀川酒造仙台支店(荒町26) 陸軍御用 <「番丁詳伝」などから> ・ 大町(通り)は、川内に兵舎が多く並んでときには、兵隊さんの往来で賑わい、除隊記念品を販売する店も目を惹いた(「番丁詳伝」P81) ・ 製麺製造所 日進堂本店(名掛丁)、日進堂増設販売所(新伝馬町) ・ 大平商店(大町2丁目) 酒味噌醤油飴たばこ小間物 ・ 大武写真館(東一番丁) 1903年(M36)開業、日露戦争の頃第二師団御用写真館の指定をうけ軍人の来客多く門前市をなす状況(「番丁詳伝」P31) ・ 村上屋餅店(戦前は柳町の大日横丁) 1877年(M10)、創業 / 兵隊さんに人気の店、学生たちの集まりや送別会などでもよく使われた / 大日様をお詣りしての帰りには、必ずお土産にするのが習いという郷土名物おはぎやダンゴが人気 / その後、北目町に移転した ・ やぶや本店(大町2丁目、蕎麦屋)「1890年(M23)に、大町2丁目に移る / 川内の兵舎から外出する兵隊も多く利用した」(「番丁詳伝」P37) ・ 大久そば(東一番丁)「東京風のそばで、旧制仙台二高生や軍人などなじみ客で賑わい、また七夕まつりの日などは客止めをするほど人気の店だった。」(仙台老舗百店史) ・ ブラザー軒(洋食)「特に第二師団関係者が多く利用した」(「番丁詳伝」P36) ・ 武田洋服店 明治初期、大町1丁目で軍の御用商人として、軍服、生地の卸業/M43年、新伝馬町へ/S10年、大町5丁目へ、既製服専門店(「おおまち」P209) ・ 東京屋カバン店 T9年、東一番丁北部で開業/S6年、新伝馬町70に移転(軍隊行李や軍用靴を第二師団や連隊に納入)/S20、戦災で山本丁21へ/S22、大町5丁目へ出店(「おおまち」P210) ・ 横山輪業商会 大正9年創業 / 北海道・東北を販路として東北唯一、全国でも五指に数えられる営業 / 戦前は軍御用となった(「番丁詳伝」P209) |
・「仙台市史 特別編4 市民生活」P46の図45(仙台市商工業連合会広告) ・「仙台市史 特別編4 市民生活」P47の図46(広告団扇)/「番丁詳伝」P31、P37、P81、P97、P209/「あきんどの町-おおまちに至るまでの四〇〇年-」P209~210 |
18-35(村上屋餅店)/61-14 (だい久そば店)/61-19(やぶや本店)/61-21(高新餅屋)/ 62-14(ブラザー軒、軍人客と仲居さんたち)/61-22(日進堂) |
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