分類E-19には、仙台七夕の特徴のひとつで戦後ますます多くなった「仕掛物(動く造形)」を集めた。撮影時期は1950年(昭和25)頃~1996年(平成8)で、著名な茶舗をはじめ各商店街の多くの店が、七夕飾りとともに毎年趣向を凝らした「仕掛物」を出して、七夕の街を彩り人出を誘った。
一部には、電動のものもあったというが、大部分は、上から吊るした紐を人が隠れて操っていた。 中には、一つ目小僧 [40-08] の首を客の方に飛ばしてみたり、織姫がムチを打つとライオンの前上方の輪にめぐらした豆電球が光ってライオンの前足が上がる [77-15] など、見物人をどっと湧かせたものもあった。通行人が立ち止まる [77-24] ので交通整理が必要だったという。
かつて仕掛物は店の軒(庇)上に飾ったが、商店街にアーケードができるとアーケードの下の歩道 [201-53] に舞台を組むようになり、沢山の人形を動かす大がかりな仕掛物 [40-09]も登場した。
題材は多岐にわたる。
(日本建国 [53-126]、八岐の大蛇 [77-09]、一の谷合戦、浦島太郎、一寸法師おに退治 [18-48]、舌切雀、人魚姫、白雪姫[40-10]、ぶんぶく茶釜、児雷也、悟空と大怪獣[53-127]、鉢の木
(牽牛と織女 [30-13]、星取兄弟とうかれ河童、天国の饗宴、芭蕉の辻七夕風景 [53-123]、水中七夕、湖沼のバカンス [201-52] / 肝が冷えるものとしては、一つ目小僧、びっくり屋敷 [18-30] )
(よろづサーカス、国際親善盆踊り大会、仙台ばやし [18-55]、仮装行列 [77-11]、七夕演芸大会 [31-14]、時の人を並べた似顔仮装盆踊り [79-01] )など。