思い出・時代の記憶
G-6 戦時体験(銃後のくらし) | A.M. さん
時代 昭和19年 
関連する写真番号 76-17, 22-36, 99-091, 76-10 
<戦前の我が家>
  私は、東二番丁85番地の「大黒屋(運動着店)」(写真76-17)の生まれで、戦前までそこに住んでいた。 定禅寺通りに面した、今(1996年)の141ビルのあたりで、当時は定禅寺通りを挟んで、(旧)宮城県図書館(写真99-091)があった。

<防空演習・家財の疎開>
    戦時中、(旧)図書館の構内で、町内(隣組の人たち)の防空演習(写真76-10)をやった。 写真の背後に写るのが図書館。 防空演習は、水をかけたり屋根に上ったりした。 東二番丁小学校で竹やり訓練もやった  長屋に入っていた店(兼自宅)は仙台空襲で焼失したが、写真は北山のおばの家に疎開させて残った。 当時は、バスも車もなかったので家財はすこしずつ持って行った。 タンスはカラにして古い綿を詰めて、愛子(あやし)の知人の家まで荷車を曳いて運び預けた。 戦後、その綿でフトンを作った。 そのタンスは古くなったが捨てられずに今も使っている。
大黒屋商店 (外観と家族)
76-17 | 大黒屋商店 (外観と家族)
宮城県庁、仙台市役所界隈(戦前)<俯瞰>
22-36 | 宮城県庁、仙台市役所界隈(戦前)<俯瞰>
宮城県立図書館
99-091 | 宮城県立図書館
防空演習(3)
76-10 | 防空演習(3)
参考 【写真説明】
99-091 は、「旧・宮城県図書館」。大正元年建設、昭和20年7月の仙台空襲で焼失。 勾当台通りと定禅寺通りの角にあり、敷地は戦後は勾当台公園の一部となった。 
22-36 は昭和戦前期の撮影、右奥の白い建物は宮城県庁、右手前(ドームあり)が旧・宮城県図書館、その裏が宮城県商品陳列所(昭和10年以降なら商工奨励館)、左(白いビル)が仙台市役所、中央の道は勾当台通(現在の国道4号線)で奥が北方向。 
 
情報提供者 A.M. 
 性別
 生年 1919年(T8)
 住所 青葉区 
 
ID 235 
分類 G-6 戦時体験(銃後のくらし) 
サブ番号 26 
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