思い出・時代の記憶
A-1 東一番丁通り | I.Y. さん
時代 昭和10年頃 
関連する写真番号 49-02, 11-03 
<和菓子配達用の手押し車>
昭和10年頃の記憶です。 写真 49-02 は、一番丁通りの大町角より北にあった繁田園ですが、写真左端におかれているのは、左隣の店「玉澤総本店」(和菓子)の配達用の(人がひく)車です。(胴体に「玉澤」という字が書かれていた) 玉澤総本店には和菓子の見本箱をもって得意先をまわり注文をとる小僧さんが何人もいた。 見本箱は黒い漆塗りで中が仕切られ、そこに生菓子の見本を1つづつ入れる。 この車は、その際や配達時に使われた。 菓子は、夏は葛饅頭、秋は栗饅頭や栗蒸羊羹など。

<父が関東で菓子修行>
私の父が玉沢総本店の菓子職人で、兄も一時期働いていて、この車を曳いたことがある。 父は、「あんこやのヤスさん」と呼ばれ、関東では有名だった。東京で菓子修行をし、有名な菓子屋を渡り歩いた。日本橋堀留に「寿屋七」(すやしち・永田七五郎)という和菓子職人を専門にあっせんする人がいてその紹介で、仙台の玉澤総本店の菓子職人となった。
繁田園 (昭和5年頃 東一番丁通)
49-02 | 繁田園 (昭和5年頃 東一番丁通)
ネオン輝く東一番丁(夜景) 昭和11年頃
11-03 | ネオン輝く東一番丁(夜景) 昭和11年頃
参考 ききとり(1995年)

写真[11-03」の、左が玉澤(菓子舗)、その右に繁田園(茶舗)が並ぶ(昭和11年頃)。 
 
情報提供者 I.Y. 
 性別
 生年 不明
 住所 青葉区 
 
ID
分類 A-1 東一番丁通り 
サブ番号
思い出・記憶と写真を印刷