F-3 文ちゃん | I. さん
<アセチレン灯の夜店 ひやかし歩いた小学生>
私は小学校を昭和12年に卒業したが、その2~3年前から、毎晩風呂帰りに東一番丁(南部の大通り)を行ったり来たりして夜店をひやかし、中央マーケット(写真22-55の右端)の奥にあった舞台をのぞいた。 夜店は戦前、夕方~夜にかけ大通りの真ん中にアセチレン灯をつけた店が出て、豆、バナナのたたき売り、七徳ナイフなどを売っていた。
<マーケット舞台の人気者 女形の文ちゃん>
マーケットでは、舞台の合間は、広沢虎造(初代)の浪花節のレコードなどを流していた。 時間が来ると幕があいて、文ちゃんの日本舞踊の他、漫才などが演じられた。 文ちゃん(写真74-03、74-02)がでると「ぶんちゃん!」という声がかかった。 文ちゃんが踊る伴奏の三味線は文ちゃんの母で畠山という姓だったようだ (編者注:文ちゃんは三浦姓) 夏にはマーケットの盆踊りがあり、文ちゃんは中心的な存在で踊っていた。
参考 |
【写真説明】
(夜店の場所)
22-55 は、昭和9年頃の仙台東一番丁南部(大通り)で、この道の真ん中にシート掛けの夜店が背中合わせに並んだ。
道の奥が北方向、道の右側奥のビルが「藤崎」(デパート)、写真右端の建物(山型の屋根)がマーケット。
(文ちゃんの舞台)
このマーケットの奥に文ちゃんが出演する舞台があった。 写真 74-03 と 74-02 は、文ちゃんの「あで姿」。 |
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情報提供者 |
I. |
性別 |
男 |
生年 |
1925年(T14) |
住所 |
不明 |
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ID |
111 |
分類 |
F-3 文ちゃん |
サブ番号 |
1 |