写真収集とデータベース作成の経緯

写真収集とデータベース(ビジュアル史料集)作成の経緯

戦後50年にあたる1995年(平成7年)、仙台のおよそ100件のお宅にあった写真、およそ1100枚が一堂に会し4回の写真展が開かれました。写された時代は、明治中ごろから昭和30年代位までが中心です。

写真展の頃は、大正時代や昭和の戦争、戦後の時代を生きた方たちがまだまだ大勢おられました。会場(NHK仙台放送局ロビー)では、写真内容で「わかること」や、写真を見て思い出した「時代の体験」を大勢の方に書いていただきました。私は写真収集と写真展企画の担当者でした。

お借りした写真は、展示後にお返ししましたが、私は、展示を最後に1100枚の写真が再び埋もれてしまうのが忍びなく、個人的に写真を複製し保管・活用する許可を所有者のみなさんからいただき保管してきました。

あれから20余年の時が経ちましたが、この間私は、1枚1枚の写真からどんな情報が読みとれるか、ルーペを使いながら調べ、広告看板の文字まですべてを書き出し、他の写真との比較や関連する文献資料も調べながら、撮影された場所や内容、撮影年代を判定して、写真ごとの付属資料としました。

2019年
収集およびデータベース編集担当 中村光一