思い出・時代の記憶
G-6 戦時体験(銃後のくらし) | S.K. さん
時代 昭和19年3月~戦後まもなく 
関連する写真番号 53-119, 53-115 
<評定河原の動物園>
写真 53-119 の動物園は、正面をはいるとすぐ猿山で、背景の山は瑞鳳殿(のある霊屋)である。  

<終戦時の動物園の状況>
私は、飼育係の高須賀大三郎さん(石巻市出身、90歳位)と懇意にしていたが、戦時中に猛禽類はほとんど処分され、猿20匹と若干の鳥類が残っているだけだった。 私は弱った猿一匹を貰って飼育したが、残った猿には、戦後二人の米兵が毎朝ジープでパン屑や残飯を運んで与えていたことがわかった。 2~3ケ月後、米兵は転属で帰国し、与えるエサがないので糠ダンゴを運んだが、猿は食べようとせず、結局餓死してしまった。
仙台市動物園 正門前に集まった客たち
53-119 | 仙台市動物園 正門前に集まった客たち
花壇地区 俯瞰1
53-115 | 花壇地区 俯瞰1
参考 【写真説明】
53-119 は、昭和11~15年頃撮影
53-115 は、写真右の川に囲まれた部分が評定河原の仙台市動物園で、昭和11年頃撮影

【「仙台はじめて物語」P104~105】 
太平洋戦争末期の昭和19年3月、ライオン、虎、熊など猛獣12頭が空襲の際に危険と射殺された。 
 
情報提供者 S.K. 
 性別
 生年 1927年(S2)
 住所 不明 
 
ID 233 
分類 G-6 戦時体験(銃後のくらし) 
サブ番号 24 
思い出・記憶と写真を印刷