＜防空壕の中もすっかり焼けていた＞
　空襲の時、おなかが大きかった母と一緒に皆で、立町の防空壕から出て西公園下へ逃げたが、ここの横穴式防空壕には入れてもらえなかった。　そのあと、仲の瀬橋へ通じる道のそばにあったタコ穴に入って、周りで燃える火をみていた。　仙台中学校が焼けるのも見えた。　次の日、立町へ戻ってみたらみんな焼けてなくなっていた。　立町の防空壕の中も焼夷弾が落ちて、すっかり焼けていた。　

＜西公園の朝鮮館で炊き出し＞
　西公園にあった「朝鮮館」は、大変立派だった。　空襲で街が焼けた時(朝鮮館は焼けずに残ったので、)ここでおにぎりの炊き出しをしたり、乾パンを配った。