【解説】E-15  七夕(戦前) 飾り物(1)

戦前の七夕飾り物(写真)は、(1)昭和ヒトケタ代まで (2)昭和10年~12年に分けた。

(1) の 昭和ヒトケタ代以前 は、家ごとに出す素朴な竹飾り [69-05] のほか、町内や商店街あげて街を彩る飾付け [99-038] がみられる。上から垂らす吹き流しにまじって、ところどころに伝統の飾り [99-043](子どもの健康を願う「紙衣」のほか、「くずかご」「投網」「千羽鶴」など)が下げられている。

昭和7年には、前年秋に勃発した満州事変で「奮闘」した仙台の第二師団(多門師団長)に因み、多門師団長に見立てた桃太郎が犬と猿を家来に大砲にまたがる人形を飾った商店があった。(写真 [44-01] )

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